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法華七喩 長者窮子の喩え

法華七喩 長者窮子の喩え

三車火宅(さんしゃかたく)のたとえ

法華経には七つの喩え話があります。今回は、仏様が私たちを巧みな手段で真実の教えである法華経に導いてくださることを喩えた警喩品第三「三車火宅の喩え」を紹介します。

あるところに、裕福な長者が住んでいました。ある日のこと、長者の屋敷が火事になり、瞬く間に炎に包まれました。屋敷の中には長者の子供たちがおりましたが、遊びに夢中で火事に気が付きません。長者は子供たちに逃げ出すよう大声で呼びかけますが、一向に出てきません。なんとか子供たちを救う術はないかと考えた長者は、子供たちが欲しがっていた羊や鹿、牛の車があるから外に出てこいと呼びかけました。それを聞いた子供たちは屋敷から一目散に出てきて、三つの車を探しますが、どこにもありません。長者は羊車などより立派で全ての人が乗れ、たくさんの飾りがあり、風のように速い大白牛車を子供たちに与えました。これには子供たちも大いに喜んだのでした。

仏様の真の教え

さて、このお話に出てくる長者は仏様を、燃え盛る屋敷は私たちが住む苦しみや悲しみ、争いや恐れという炎に包まれた世界を表しています。そこで遊びに夢中な子供たちは、名誉や地位、必要以上の物欲に執着している私たちです。羊や鹿、牛の車は仏様の沢山の教えを表しており、子供たちに贈られた大白牛車は私たちを救う真実の教え、法華経を示しています。

仏様は私たちが興味を引くものを示し、仏の道にいざない、そこで真の教えを示すことで仏道成就へと導いてくださいます。沢山の教えは法華経に導くための巧みな手段であり、私たちが頂いた法華経は何物にも代え難い最高の教えなのです。
法華経に説かれる他者を敬い、命を大切にすることは当たり前のことですが、この苦しみに満ちた世界にこそ、忘れてはならないことです。どうぞお題目をお唱えし、今一度ご自身の胸に刻み込みましょう。

参考 法華宗教化センターリーフレット「咲かそういのち」2021春号

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